【Ｙｕｒｉｋａ．Ｓさん】
冬になるとＪＲ銭函駅付近の
海岸で、サーフィンを
している人を電車から見かけます。
わざわざ寒い時期になぜ
　　　　しているのでしょうか？
彼らはどんな人たち
　　　　　　なんでしょうか？

海岸沿いで、波に乗るスポーツ、
　　　　　　　「サーフィン」。
日本では東京オリンピックの
会場となった千葉など、
比較的温暖な地域で行われている。

暖かい夏の海というイメージが
強いサーフィンだが、依頼人は
気温が氷点下にもなる
冬の北海道で波乗りを楽しむ
　　　　　集団を見かけたという。

依頼人）いやー寒そうだなって
　　　　　　　　　いうふうに。
雪が積もっている時期に
見かけていたので、
　　　酔狂だなと思っていました。

本当にサーフィンをする人が
　　　　　　　　　　　いるのか、
冬の銭函駅に行ってみると…

なんと駅には黒いスーツに
ボードを持って歩いている人が！
怪しい人影を調査員が
　　　　　　　　追いかけると…
踏切待ちしている様子も！
まさかこんな寒い時期に
サーフィンをする人がいるのか…

ＣＭ

タイトル
小樽の銭函駅周辺では
　　サーフィンをする人がいる…
そんな情報を入手して
向かってみると、
駅前には通勤・通学する
人たちとは異質な姿で
サーフボードを持つ人や、
　　　踏切待ちをする人がいた。

地元の漁師が使う線路沿いの道を
通って彼らを追いかけていくと、そこには…

こんな寒い日にも関わらず、
サーフィンを楽しんでいる
　　　　　　　　　人の姿が！

この日の気温はマイナス５度。
日本海の激しい波が
　　　　　　　　押し寄せている。
気になる水温を計ってみると…
　　　　　　　　　なんと１度！
水温１度の海に転落すると、
３０分以内に意識を失うと
　　　　　　　　　言われている。
なぜ、こんな冷たい海で…
調査員は陸に上がってきた
　　　　　サーファーに接触した。

調査員）寒くないですか？
サーファー（販売業）寒いです。
サーファー（製造業）いやいや
　　　　　　　　今日水温冷たい。
　　　　　　頭おかしいですよね。
調査員）今日はこれから
　　　　　　　　お仕事ですか？
サーファー（製造業）
　　　　　　　もちろんです。
北海道のために頑張って
　　　　　　　　　仕事します！

やはり寒いようだ。
こんなものを
　　　　　持ってきている人も…

サーファー（不動産業）
　　　　　　　　これは熱湯です。
　　家で７５度を入れてきてます。
　　　　　　　　　　　　　あ～

なぜ極寒の海に入ることが
　　　　　　　　　できるのか？
その秘密を聞いてみると…

谷川勝利（たにかわかつとし）
　　さんが案内してくれたのは
札幌市北区にある
　　　　　　アウトドアショップ。
谷川さんはここのオーナーで、
夏場はサーフィンのスクールも
　　　　　　　　　　している。

谷川さん）めちゃめちゃ
　　　　　　　　寒いと思います。
今はもうかなりドライスーツが
良くなったんで、本当に汗を
かきながら、あの冬でも
　　　海に入れることができます。

谷川さんも寒いと話す銭函の海。
海水温は２月と３月が一番冷たい。
そんな時期にサーフィンが
できるのはスーツのおかげだと
　　　　　　　　　　　　　言う。
夏場に使うのはウェットスーツ。
水は浸透するが、スーツ内に
　　　　入った水を体温で温める。
一方、冬場に使うのは
　　　　　　　　　ドライスーツ。
ブーツも一体化され水はほとんど
浸透しないため、
　　　　　　体温が下がりにくい。
それでも顔は隠れていない。

谷川さん）僕はヒゲが
生えているので、
ヒゲからツララができるぐらい
　　　　　　　　　　　寒いです。

でも、なぜ銭函なのか…

谷川さん）夏だったら太平洋に
波上がるんですけど、
冬になると冬型の気圧配置に
よって日本海側が反応してくる。

北海道の海は季節によって
波の上がるところが変わるのだ。
夏から秋にかけては太平洋側の
厚真町に波がよく上がる。
その理由は日本列島の南から
高気圧が張り出すことで
太平洋側に風が吹き込み、
　　　　　大きな波を生み出す。
一方、冬は西高東低の
気圧配置によって、
日本海側に風が吹いて
　　　　大きな波を生み出すのだ。

そのため、サーフィンを楽しむ
人は夏は太平洋側に
冬は日本海側に移動するという。

谷川さん）日本海側っていうのは、
岩とか石のポイントが多いので、
それによって
全然波質も違うし、
パワーも違うし、
僕はやっぱり冬の日本海の方が
　　　　　　　波は好きですかね。

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